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1988年福島県立磐城高等学校 卒業
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1996年東北大学歯学部 卒業
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2003年いがり歯科医院開業
- 日本歯周病学会認定 歯周病専門医
- 日本口腔インプラント学会認定 口腔インプラント専門医
- 日本臨床歯周病学会 認定医
- 日本臨床歯周病学会 歯周インプラント認定医
- 日本顎咬合学会 認定医
- 日本顕微鏡歯科学会
- 日本デジタル矯正歯科学会
- 日本アライナー矯正歯科研究会
- 臨床歯科を語る会
- 日本禁煙学会 認定指導医
院長ブログ
子供の悪い歯並びの原因と予防方法を解説
子供の歯並びが悪くなる4つの原因
子供の歯並びは、次に挙げる4つが原因となりやすいです。
①遺伝的要因
私たちの歯は、顎の骨に埋まっています。歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる骨の形や輪郭は、ある程度は遺伝的に決まっているため、出っ歯や受け口といった歯並びも親から子へと遺伝しやすくなっているのです。子供の歯並びの異常もそうした遺伝的な要因が少なからず関与しています。
②虫歯
乳歯の虫歯を重症化させると、すぐ下に控えている永久歯の生え方に異常を引き起こすことがあります。ケースによっては永久歯が生えてこないこともあるため、歯並び・かみ合わせにも深刻な悪影響が及びます。当然ですが6歳以降に生えてくる永久歯が虫歯になることで、歯並びが悪くなる場合もあります。虫歯菌によって歯質が溶かされると、かみ合わせが悪くなり、その結果、歯並びも乱れていくのです。
③悪習癖
お口にまつわる悪習癖は、子供の悪い歯並びの主な原因と言っても過言ではありません。指しゃぶりをする習慣が長期化すると、出っ歯や開咬(かいこう)といった悪い歯並びが誘発されます。その他、舌を前に突き出す癖や爪を噛む癖、口呼吸などによっても子供の悪い歯並びは誘発されます。
④不適切な食習慣
あまり噛まずに飲み込める食べ物ばかりを食べていると、歯ぐきや顎の骨、噛む時に使う筋肉が発達せず、歯並びがガタガタになったりします。食事の際に片側だけで噛む習慣も歯並び・かみ合わせを悪くする恐れがありますので、十分ご注意ください。
子供に多い悪い歯並びの種類
子供によく見られる悪い歯並びには、次のような種類があります。
出っ歯(上顎前突)
上の前歯が飛び出している歯並びで、専門的には上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。とくに骨格的な異常で出っ歯になっているケースは要注意です。矯正治療を受けるタイミングを逃すと、深刻な症状が残ります。
受け口(下顎前突)
出っ歯とは逆の症状が受け口です。下の前歯が飛び出している、もしくは下の顎が突出していることから、下顎前突(かがくぜんとつ)とも呼ばれます。上の顎が小さいことで下の顎が相対的に突出しているケースは、早期治療が必要となりやすいため、早めに歯医者さんを受診しましょう。
乱ぐい歯(叢生)
主にスペースの不足が原因で、歯並びがガタガタになっている状態です。乳歯列期でこの症状が見られる場合は、早い段階で一度、歯医者さんに診てもらいましょう。
開咬
開咬(かいこう)とは、奥歯で噛んだ時に、上下の前歯の間に穴があいたようなすき間が生じる歯並びです。舌を前に突き出す癖などが原因となりやすく、さまざまなデメリット・リスクを伴います。開咬の症状が見られたら、すぐに歯医者さんに相談してください。
子供の歯並びが悪くならないためにできること
子供の悪い歯並びを予防したいのであれば、次に挙げることを実践してください。
虫歯を予防する
虫歯は自然に治ることのない病気であり、かけがえのない歯を失うリスクも伴うため、予防するに越したことはありません。日頃から歯磨きをしっかりと行い、歯医者さんでのメインテナンスも定期的に受けましょう。乳歯の虫歯も軽視せず、予防・早期発見・早期治療に努めることが大切です。
悪習癖を取り除く
指しゃぶりや舌を前に突き出す癖、口呼吸などの悪習癖が見られる場合は、適切な時期にやめさせるようにしてください。指しゃぶりは3~4歳くらいまでにはやめさせたいところです。1~2歳の頃は、指しゃぶりで気持ちがリラックスするなどのメリットも得られるため、無理にやめさせなくても良いです。
舌を前に突き出す癖や口呼吸は、基本的にデメリットしかないことから、日頃からやめさせるよう働きかけてください。とくに口呼吸は、歯並び・かみ合わせ・口腔周囲筋・顎骨の発育に深刻な悪影響を及ぼすため、必要であれば歯医者さんでの治療で改善しましょう。
正しい食習慣を身に付ける
子供は放っておくと、やわらかいものや甘いものばかり食べてしまいますので、そこは親御さんがしっかり管理してあげてください。栄養バランスはもちろんのこと、歯応えのある食品を積極的に選んで、歯や顎の発育を正常化することが大切です。噛み癖にも細心の注意を払ってください。
まとめ
今回は、子供の悪い歯並びの原因と予防方法について解説しました。子供の悪い歯並びは、遺伝的要因、虫歯、悪習癖、不適切な食習慣によって引き起こされることが多いです。その原因について正しく理解し、一つひとつをていねい取り除いていくことで、お子様の歯並び・かみ合わせは正常に発育していくことでしょう。そんなお子様の歯並びで気になる点が出てきたら、まずはお気軽に当院までご相談ください。
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執筆者情報
院長・理事長・歯科医師
猪狩 寛晶Igari Hiroaki
お口の健康は全身の健康と密接に関わっています。歯科は他の診療科と違い、自然治癒はほぼありません。歯科治療のほとんどが置換医療になるため、予防が何より大切です。当院では、患者さん一人ひとりがお口の健康を取り戻すために必要な問題点を共有し、治療や予防に取り組んでおります。
「歯を残す歯周治療」、「歯を生かす矯正治療」、「失った歯を代替するインプラント」を3本の柱として、過不足のない包括的な歯科治療を行ってまいります。
治療や予防を通して、患者さんのQOL(生活の質)向上のお役に立てると幸いです。