- 仕上がりが自然で美しい
セラミックは、天然歯の色調、光沢、透明感、質感を忠実に再現できる優れた材料です。患者様の残った歯と同じように仕上げられるため、治療後はどこにセラミック歯を入れたのかわからなくなるくらいに調和します。歯科用プラスチックであるレジンでは、そのような結果を期待することはできません。 - 時間が経っても劣化しにくい
セラミックは5年、10年と使い続けても、明らかな変色や摩耗が起こりにくい材料です。いつまでも自然な美しさを維持できることはとても大きなメリットです。一方、レジンは治療から1年も経過すると、変色や摩耗が目立つようになります。 - 体にやさしい
セラミックが原因でアレルギー症状を発症する人は極めて稀です。セラミックなら歯ぐきが黒ずむ症状にも悩まされません。 - 虫歯が再発しにくい
銀歯やレジン歯と比較した場合、セラミック歯の虫歯の再発リスクは明らかに低いといえます。それはセラミックの歯質との適合性が高いからです。材料としての安定性も高いため、銀歯やレジン歯よりも寿命が長くなります。 -
1988年福島県立磐城高等学校 卒業
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1996年東北大学歯学部 卒業
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2003年いがり歯科医院開業
- 日本歯周病学会認定 歯周病専門医
- 日本口腔インプラント学会認定 口腔インプラント専門医
- 日本臨床歯周病学会 認定医
- 日本臨床歯周病学会 歯周インプラント認定医
- 日本顎咬合学会 認定医
- 日本顕微鏡歯科学会
- 日本デジタル矯正歯科学会
- 日本アライナー矯正歯科研究会
- 臨床歯科を語る会
- 日本禁煙学会 認定指導医
院長ブログ
銀歯の金属アレルギーやむし歯の再発が怖いなら「メタルフリー治療」

メタルフリー治療とは
金属材料を使用しない歯科治療
メタルフリー治療とは、冒頭でもご紹介した金銀パラジウム合金やチタン、コバルトクロムなどの金属材料を一切使用しないで歯の治療をする方法です。具体的には、歯科用レジンやセラミックなどで詰め物・被せ物などを作ります。レジンやセラミックは、歯の色調や質感を再現しやすいだけでなく、アレルギー症状が起こりにくい材料であることから、保険診療で作る銀歯より優れた点が多々見受けられます。
口腔内の金属にはどのような悪影響があるの?

歯科の世界では、メタルフリー治療がスタンダードとなりつつあります。それは金属を使った歯科治療がお口の中にさまざまな悪影響をもたらし得るからです。とりわけ保険の銀歯は、次に挙げる4つのトラブルが起こりやすいといえます。
①金属アレルギー
これは誰もが知っている銀歯の悪影響ですね。銀歯は安定性がそれほど高くはない装置なので、お口の中でさまざまな刺激を受ける中で金属イオンが溶出していきます。それがお口の粘膜の血管に入り、アレルゲンと認識されると手足に湿疹やかゆみが生じるようになります。銀歯の周りの歯ぐきにも炎症などが認められます。もちろん、こうした症状はすべての人に現れるわけではありませんが、保険診療の銀歯はそのリスクが高くなっているのは事実です。
②メタルタトゥー
銀歯から溶け出した金属イオンの一部は、歯ぐきに沈着します。それが歯ぐきの黒ずみとなって口元の審美障害をもたらすのです。いわゆるメタルタトゥーは、お口の健康を直接的に害することはありませんが、誰がどう見ても気持ちの良いものではありません。メタルタトゥーを取り除くには医療用のレーザー照射が必要になることもあるため、可能な限り予防したいものです。
③虫歯が再発しやすい
保険の銀歯は、歯との適合性がそれほど高くはありません。セラミックのような精度の高い詰め物・被せ物を作ることが難しく、歯との間にすき間が生じやすくなっているのです。そこに細菌が入り込んでしまえば、虫歯が再発します。さらに銀歯は、金属イオンが溶け出しやすい、装着の際に使用するセメントが劣化しやすいといった理由で、経年的にも歯と合わなくなる可能性が高くなっている点にも注意が必要です。
④見た目がギラギラしている
銀歯はその名の通り銀色をしています。光を反射してギラギラと輝くため、お口を開けた時に「この人は銀歯をつけているんだ」とすぐ気付かれることでしょう。詰め物・被せ物の治療で最も重要なのは、歯が持つ機能を回復させることですが、それと同じくらい重要な点として審美性の回復が挙げられます。金属色がむき出しとなる銀歯では、それがなかなか難しいのが現実です。
セラミックを使用するメタルフリー治療

金属材料を一切使用しないメタルフリー治療では、レジンとセラミックの2つの選択肢が挙げられます。どちらも白色材料で、なおかつ金属アレルギーのリスクをゼロにすることができますが、セラミックの人気の方が圧倒的に高いといえます。それはセラミックがレジンとは似ているようで、実際はまったく異なる材料といっても間違いではないからです。
セラミック材料の特徴
まとめ
今回は、銀歯による金属アレルギーやむし歯の再発リスクが怖いという方におすすめの「メタルフリー治療」について解説しました。自費診療で選択できるセラミックなら、銀歯が持つデメリットの多くを解消できます。同じノンメタル材料のレジンでさえ、勝てる部分が皆無に等しいといえるでしょう。そんなセラミックによるメタルフリー治療に関心のある方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。
当院の詳しいセラミック治療に関してはこちらをご覧ください。
執筆者情報

院長・理事長・歯科医師
猪狩 寛晶Igari Hiroaki
お口の健康は全身の健康と密接に関わっています。歯科は他の診療科と違い、自然治癒はほぼありません。歯科治療のほとんどが置換医療になるため、予防が何より大切です。当院では、患者さん一人ひとりがお口の健康を取り戻すために必要な問題点を共有し、治療や予防に取り組んでおります。
「歯を残す歯周治療」、「歯を生かす矯正治療」、「失った歯を代替するインプラント」を3本の柱として、過不足のない包括的な歯科治療を行ってまいります。
治療や予防を通して、患者さんのQOL(生活の質)向上のお役に立てると幸いです。